2016年8月26~27日に、ケニアの首都ナイロビにおいて、国土交通省とケニア政府との共催による『日・アフリカ官民インフラ会議』が開催され、原田達夫 第二調査部長が参加しました。同会議は、TICAD VIのサイドイベントとして開催されたものであり、我が国とアフリカ12ヶ国の官民のインフラ関係者や、世界銀行、アフリカ開発銀行などの国際機関も参加し、2日間で延べ約700人の参加がありました。原田第二調査部長は、同会議の中で開催された“港湾ワークショップ”において、アフリカの港湾セクターの専門家として、“Port Sector in Africa”というタイトルでプレゼンテーションを行いました。この中で、「アフリカの港湾セクターにおいては、港湾がアフリカの経済成長のボトルネックにならないよう、増加する貨物量に対応した港湾取扱能力の大幅な増強が必要である。公共セクターは、自らの資金不足からPPPによる港湾開発を望んでいるが、民間セクターの積極的な参画を得るには、まずは公共セクターが、港湾セクターに関する国の方針やマスタープランを策定し、個別プロジェクトのフィージビリティ調査などに取り組む必要がある。しかし、アフリカの公共セクターの行政能力には課題があることから、ドナーがこの分野について積極的な支援を検討する必要がある。」と述べました。