キリバス国港湾整備情報収集・確認調査」が完了しました 国際臨海開発研究センター (OCDI) | 港湾・臨海開発の専門機関

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キリバス国港湾整備情報収集・確認調査」が完了しました

 独立行政法人国際協力機構(JICA)との業務実施契約に基づき、OCDI20244月から取り組んできた「キリバス国港湾整備情報収集・確認調査」が、20252月に完了しました。 

 キリバスは、33の環礁島を擁する大洋州の島嶼国です。総人口約13万人(2022年)の約半数がベシオ港のあるタラワ環礁の南タラワに居住しています。

 ベシオ港は、外国貿易貨物を扱うキリバスで最大の国際港であり、散在する島嶼部を結ぶ国内海上輸送の拠点としても重要な役割を果たしています。同港は2000年に我が国の無償資金協力によって岸壁、コンテナヤード及び関連施設・機材を整備し、2007年に護岸の補修整備、2014年には係留桟橋や連絡橋などの施設建設及び港湾荷役機械を整備しました。

 その後もベシオ港は国の重要社会基盤としてその役割を果たしてきました。キリバス政府は長期国家開発計画(Kiribati 20-Year Vision 2016-2036)や中期国家開発計画(Kiribati Development Plan 2020-2023)において、引き続き港湾分野を国家開発の重要な要素として位置づけていました。

 また、昨今のベシオ港について、港湾当局(Kiribati Port Authority)によれば、桟橋埠頭の経年劣化や不足、利用船舶の増加によるコンテナヤードの不足、連絡橋の輸送許容量不足等、同施設の改善ニーズが指摘されていました。

 一方、豪州政府が、インフラ融資ファシリティであるAIFFPAustralian Infrastructure Financing Facility for the Pacific)を通じて、港の診断調査、マスタープラン調査を行っており、これら調査の進捗や結果も踏まえ、日本が協力し得るコンポーネントの検討を行うことが求められていました。

 これらベシオ港のおかれている状況や無償資金協力を含むJICAの協力事業の可能性や必要性、内容等に関連する情報の収集・確認を行い、我が国が優位性をもって協力しうるハード/ソフト面の候補案件のリストを作成し、優先支援候補案件についてとりまとめました。

          

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